百聞は一見に如かずとも申します。先ずは下の動画をご覧下さい。
見て頂けたら分かる通り、テコンドーは蹴り技を主体とした格闘技系のスポーツです。
ボクシングが腰から上の部分を拳で打ち合うスポーツなら、テコンドーは腰から上の部分を足で打ち合うスポーツであり、足のボクシングとも言われています。
攻撃可能な技が蹴り技(膝蹴りは禁止)と腹部へのパンチのみと制限されている為、総合格闘技やキックボクシングなどの格闘技では見られない多彩な蹴り技を試合で見ることが出来ます。
最新技術を駆使して開発された電子防具(腹部のプロテクター)と呼ばれる防具によって選手の得点は電子制御されており、非常に近代的なスポーツと言えます。
試合時間は2分3ラウンドで、試合終了の段階でより多くの得点を取った選手が勝利となるほか、試合途中に大差が付いてしまった場合のコールド勝ち(RSC勝ち)や、選手が蹴りや突きによって試合続行不能なダメージを対戦相手に与えた場合のKO勝ちなどがあります。
得点の基準はシンプルで、中段(腹部)への突きが1点、中段(腹部)への蹴りが2点、上段(顔)への蹴り・回転を伴う中段蹴りが3点。回転を伴う上段蹴りが4点となっており、これらの点数は原則的に電子防具の接触センサー&圧力センサーによって得点のカウントを行っています。
そのため、一見、得点に見えるような鋭い蹴りでも、胴部の防具と蹴りの間にガードが入っていればポイントにならず、逆に、観る側には分かりづらいけど電子防具を捉えていた蹴りにはポイントが入ります。
その他、相手の顔面へのパンチや投げ技、転倒や場外へ出るなどの反則に対して主審から宣言される減点(カムチョン)でも相手の得点が1点加算されます。
主にテコンドーの試合で使われている蹴り技の紹介動画です。
※動画で技の紹介をしているイムドンミン師範は韓国大統領杯で優勝した凄い選手です。
動画の一番最初に紹介されている回し蹴り(ROUNDHOUSE KICK、トルリョチャギ)はテコンドーで最も多用されている蹴りで、一昔前、試合で使われる蹴りの8割近くが回し蹴りだった時期もあるほどです。電子防具が試合に導入され主流となる戦術が大きく変わった現在でも、テコンドーで最も重要な蹴りという地位は変わりません。
そのほかに、最近ではカットキックと呼ばれる前足の裏を相手にぶつける蹴りが世界的に流行しており、多くの選手によって多用されています。
ここでは、テコンドーなんて全く知らないと言う人から、テコンドーを自分自身がやっていて試合にも出場している人まで。とにかく是非とも一度は観て欲しい名勝負の数々を紹介していきたいと思います。
※ 試合の時期によってはルールが上述した物と若干異なっている場合があるため、その際は注釈を入れてあります。
なんと言っても男子軽量級の魅力はスピード感あふれる蹴りの応酬です。今回は、特にスピードスターとして知られる選手達の試合を中心にご紹介致します。
(1) 先ずは、元ヨーロッパ王者のドイツ代表Levent Tuncat選手と昨年の世界選手権で3位に輝いたロシア代表のRuslan poiseev選手の一戦。
(2) 2009年の世界選手権より、当時若干19歳のメキシコ代表Damian Villa選手VS北京五輪銀メダリストのドミニカ代表Gabriel Mercedes選手。
※ 2009年当時、回転を伴う中段蹴りは2点、上段蹴りは回転の有無に関わらず3点というルールでした。
軽量級のスピードと重量級の迫力を両立させた男子中量級。背の高い選手が無難に得点を重ねて勝利を収めるような凡戦が多くなってしまった軽量級に変わって、現代テコンドーの花形階級です。
(1) 2015年の世界大会の決勝から。ロンドン五輪の金メダリスト、トルコ代表Servet Tazegul選手とロンドン五輪の銅メダリスト、ロシア代表Alexey DENISENKO選手の五輪メダリスト対決。
迫力満点の重量級の重い一撃は、クリーンヒットすれば相手選手の意識を刈り取っていきます。ノックアウト決着も多い階級です。
(1) 2004年、アテネ五輪の+80kg級の決勝戦。現在のテコンドーとは大分、ルールが異なっていますが、テコンドー界では今でも語り種になっている圧巻の一戦です。
ロンドン五輪に出場した笠原選手を始め日本代表選手が多く活躍する階級です。
日本人初の世界王者、濱田真由選手が戦場としているのもこちらの階級。
(1) 2015世界選手権決勝。濱田選手が日本人として初めての世界王者に輝いた試合です。
男子顔負けの迫力ある試合が繰り広げられる階級です。
上肢(腕)に障碍をもった選手を対象とした競技。選手の安全のために上段蹴りは禁止されている為、激しい中段蹴りの応酬が魅力。
(1) 第五回世界大会重量級決勝。
ドイツ代表、Levent Tuncat選手のハイライト
オリンピック王者の意地。トルコ代表Servet Tazegulの試合より
元日本王者、山崎優輝選手のハイライト
ロンドン五輪+80kg級王者、カルロ・モルフェッタのベストキック
テコンドーの型は1972年に大韓テコンドー協会によって編集されました。現在では世界中のテコンドー修練者に鍛錬されています。
天拳(Chonkwon)
平原(Pyongwon)
テコンドーを観戦していて出て来る疑問にお答え致します。
オリンピック正式種目ながら日本ではまだまだマイナースポーツのWTFテコンドーをより多くの人に知って頂き、テコンドーがより多くの人から応援してもらえるようになる事を目標に運営を行っています。
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WTFテコンドーウォッチャー。